2日間、エコプロ主催 雪崩講習会に参加して参りました!
http://www.ne.jp/asahi/gassan/ecopro/index.htm
身になる大変貴重な経験をさせていただきました。
改めて、エコプロの皆様・講師の皆様、ありがとうございました。
●1日目:17日
講義 雪崩対策の基礎
講義 雪崩の発生メカニズム
昼休
実技 積雪断面観察(プロファイリングなど)
実技 ビーコン捜索練習・組織(プローブ)捜索練習・
埋没体験・スコップの使用法と埋没者掘り出し練習など
講義 雪山での低温リスクについて(低体温症など)
●2日目:18日
実技 総合練習 (*昼食は行動中になります。)
実技 弓張平周辺地形において雪崩リスク軽減行動の演習
実技 セルフレスキュートレーニング
全体デスカッション まとめ
解散(パークプラザ)
1日目:17日:7:30 会場の弓張パークプラザに到着・・早すぎた (ーー;)
下界は雨だったんですが、さすが月山・・凄い雪です。
車の中で仮眠でもしますか Zzz・・。
予定通り8:30よりパークプラザ内の会議室で開幕・・。凄い参加人数です。
関東からおいでの方がいるので驚きです!
●午前の講義
オリエンテーションが終わり、9:00 「雪崩対策の基礎」と「雪崩の発生メカニズム」講義です。
沢は要注意!
雪の性質なども含め、やや難しい内容ですが、雪崩発生のメカニズムが明確でわかりやすかったです。
それがわかるだけでも、ゲレンデを見る目が変わってきます。
斜面上部(赤矢印)が耐え切れないと、雪崩が発生します。ほとんどは人的要因です。
「南岸低気圧」後の寒波は雪崩れる!は鉄則です。
丁度今回が、雪崩発生リスクが高い気象条件になります。
それを証明するかのように雪崩れ遭難のニュースがありましたね・・残念です(>_<)
ここ大切です。条件が揃ったら山に行かない!ことが、事故を防ぎます。
1.南岸低気圧の暖かい気温で雪の表面が緩みます。
2.低気圧が通過後は急激な気温低下で表面が凍ります。
3.その上にさらさらの雪が積もります。特に吹き溜まり(ウインドスラブ)は要注意です。
4.20度~の斜面で雪崩が発生しやすくなります。
午後の実技のために、基礎を学びます。
ビーコン捜索のコツです。
消失点・遺留品から真っ直ぐのラインに埋まっている可能性が高い!っということです。
遺留品近辺を捜索・・いなければそこから真っ直ぐ下ります。
ビーコン捜索ポイントから、20~30cmの範囲でぐるっと回りながらプローブを刺していきます。
ヒットしたら、プローブから1.5m離れた横から掘り出します。
V字コンベアメソッドというフォーメーションを組みます。
何故なら、真下に掘ると遭難者を引き上げられないからです。
発見したら、とにかく「気道」の確保をする!です。
雪崩での死因のほとんどが「窒息」だからです。
雪崩から気道確保までのタイムリミットは18分。
掘り出したら低体温症を防ぐために、ツェルト、エマージェンシーブランケットなどで体を包みます。
●午後の実技
午後からは、猛吹雪の中の実技となります。いや~~~寒い(>_<)
雪の層の説明です。ブラシで掃うと層がはっきりと!
講師の方の肩の辺りと下の方に弱層がありますね(^_^;)その上の雪は、さらさらでした。
雪崩れの条件が揃った状態です。
弱層テストの手本です。
スコップ3個分の幅をキレイに削ります。
真ん中を残すように、両端をスノーソーとスコップで削ります。
真ん中の上にスコップを置き、手首・ひじ・肩と各10回ずつたたきます。
崩れた層とそこまでの雪質を確認し判断です。
が、弱層テストするということだけで、その日は滑らないほうがいいとのことです。
不安だったら滑らない!自分の直感を信じる!ことです。
ビーコン+プローブ練習です。
4~5名のグループで埋没ビーコンを探していきます。
3回ほど練習後、2個のビーコン捜索を2回ほど行いました。これが手ごわい(^_^;)
ただ今までの練習もあって、落ち着いてできたことは、良かったと>^_^<
対象に近づいたら、十字に動かし最低数値を探します。これコツです!
プローブは、小さなビーコンになかなかヒットせず苦労しました。
落ち着いてスパイラルプロービングをやっていくしかありません・・これが焦る(^_^;)
スコップの実践です!
実際にV字コンベアメソッドで1.5mほど手前から掘ってみました。
ところが、うまく掘れないのです!?
何故なら皆さんのスコップがコンパクトタイプだからです。
これが、まったくと言っていいほど役に立たないのです。
さらさらな雪は水のように落ちて、ころころした塊はつかみきれません。
小さいのでは助けられない!
ちなみに当方のは大きいタイプでしたので、楽でした。
それから、フォーメーションがばらばらでうまくいきませんでした(>_<)
いや~~~スコップは体力を使いす(^_^;)
この後、その掘ったところで埋没体験となりました。不覚にもカメラの電池切れです(>_<)
この埋没体験こそ、雪崩の恐ろしさを知る最高の経験となりました。
1.気道と頭を守るための穴に頭を手で覆いながら入ります。
連絡・吸気のための太いパイプも入れます。
2.容赦なく、雪が覆いかぶさってきます。高さにして40cmくらいでしょうか!?
3.雪を固めるために、踏みつけます。
4.気道パイプより講師の方と話をしていきます。
中は真っ暗です。恐怖感が凄いです。
5~6分で掘り出されるとわかってても、凄い恐怖感です。気がおかしくなりそうでした(>_<)
さらに恐怖をあおるのは、息苦しさ!
雪の重さで胸が圧迫され、深呼吸ができないのです。
外の音はまったく聞こえません。もちろん、自分の声も外には聞こえていません。
本当に雪崩れに巻き込まれたらっと思うと、とても怖かったです(>_<)
これほど恐怖を感じたのは、生まれて初めてです。
その後会議室に戻り、脳神経外科 國本健太先生より熱く講義をいただきました。
ずばり!ビーコン・スコップ・プローブの最低の装備は必要!
これが無ければ助からない!助けられない!
そして、蘇生術!
あ~当方に蘇生術が足りない・・消防署で講習会があるとのこと!今年中に参加せねば(^^♪
18:30 ころ終了・・皆さんはポレポレに宿泊ですが、当方は帰ります。
ところがすざましいホワイトアウト~~~(ーー;)下界はブラックアイスバーン(>_<)
いつもなら1時間半のところが2時間少々かかりました(T_T)疲れた~~~。。
2日目:18日:本日も凄いホワイトアウト・・まったく見えず(ーー;) 8:00 やっと着きました!
●午前の講義・実技
軽く実技の説明後、実技となります。
ガイド目線を体験すべく、危険を予知する実技です。
スノーシューでパークプラザ周辺を歩きながらの実技です。
たが、膝上まで埋まるきついラッセルでした・・スキーとは違うところの筋肉が痛い(T_T)
目の前の沢を渡り、その先の尾根まで誘導します。何気ないところですが誘導となると・・(^_^;)
雪質を考え、直登かジグかを判断。渡ったら、見えるところまで行く。雪崩の危険性が高いところでは、ゼスチャーか笛がいいとのこと。
ガイドより指導をいただきました。なるほど~~~>^_^<
その後は、弱層テストの実技です。必死で掘ります(^_^;)
手首で4~5回叩いたら、弱層部分がでました。
上の部分はさらさら・・本日、ここは雪崩れの危性が高いです!
ただし、ここは吹き溜まり(ウインドスラブ)なので、特にさらさらで危険です。
そう、吹き溜まりは雪崩れる!です。
月山・湯殿山だと、気温が極端に上がらなかったので、弱層は無いとのことです。
●午後の実技
埋没者発見・掘り出しをセルフレスキュー(数人で救助)での実技です。
しっかりした内容で、斜面に雪崩跡を作ります・消失点の表示・遺留品、そして埋没です。
目標は生存時間ぎりぎりの18分・・さ~スタートです!
消失点と遺留品を直線で結び、その延長上に埋没している可能性が高い!
ただし、遺留品と思っていた所の下に埋没している場合があるので、必ず調べることです。
ビーコンで発見・プローブでヒット・掘り出し・・ここまで6分前後!十分に助かります。
ただし実際は、1.5m~2mくらいもぐっているそうですので、スコップワークはハードなものになります。
埋没者1名・2名、計2回行いました。腕がパンパンです。
周りにも注意が必要です。上の写真で、後ろがちょっとした崖です。
救出に夢中になり、2名ほど落ちました(^_^;) 今日は雪が深いので、一人では起き上がれません。
午後からは、時折日差しが射します(^^♪ キレイですね~~~!
吹雪も収まったころ、実技も終了!講習を始めて今期で11年。毎回天気が荒れるそうです(^_^;)
この後、会議室に戻り、まとめと講師の皆さんからのご挨拶をいただき、15:30 終了です。
2日間、大変素晴らしい経験をさせていただきました。ありがとうございました。
参加費用は15,000円と若干高いのですが、他を調べるともっといたします。
考えれば、15,000円で救える命があるかも・・っと思っていただければ。。
こういう講義に、もっと参加する人が増えれば増えるほど、命が救われます。。。
冬山に入る以上、必要なことかと思います。
備えあれば憂いなし・・何も無いことが一番ですがね>^_^<
本日のもこ(=^・^=)
本日は朝から怒られましたので、甘え度が凄い(^_^;)
かわゆいピンクのお腹が見えますね。先日、避妊施術をしたので、剃ってあります。
かわゆい過ぎて、あむってしたいです>^_^<
毛づくろいした後は、爆睡・・このまま寝ちゃいました>^_^<
「あ~ゆっくりしゅるにゃ~~~」
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